松永千秋先生のこの前の学会での発表講演文を読みました。

「性同一性障害」といえば、頭の中が女性(男性)なので、男性(女性)の体を手術して女性(男性)として生きていきたい、まあ、頭の中は変えられないので、体を変える、というものでした。
しかしこの先生、元々のこの概念は必ずしも合っているものではない、と言っています。
まず、ジェンダーアイデンティティーディスオーダー(性同一性障害)の、「ジェンダー」、その人の生き方から。
元々、ジェンダーは、人それぞれで、伝統的な男性、女性の観念とは必ずしも同じものではない、そうです。そして、時間とともに変化しうるものだと、おっしゃっています。
つまり、「性同一性障害」とは、「出生時に割り振られた性別に適合しない性同一性を自我同一性に統合する過程で苦悩している状態のことである」、と。
そのために、治療を行うわけですが、本来の治療の目的は、自我同一性の統合であり、身体的治療や性別移行はそのための手段の一部をなすに過ぎないとの事です。
そこでこの先生は、「自我同一性」を統合するために、対話(カウンセリング)によるアプローチを試みているそうです。
患者が自分自身を語ることは、社会的な相互作用を通じて患者自身に内在化され、自らのジェンダーの在り方(性同一性)を否定する方向に作用してきた意味と価値の体系に変化を促し、その自我同一性への統合を促進し、そして、何度も取り上げられては再解釈され、自我同一性の統合に役立つかそうでないかを決定する。
そして、患者は、性別違和感が解消し、「性別」を意識しなく生活できるようになることで、治療は終わる、と。

私が聞いた話では、女性ホルモンなどを一切打たずに、女性として生きている方もいらっしゃるそうです。
逆に、性別変更しても、悩み続ける人もいるそうです…。

最後にこの先生、
性の在り方の多様性が広く社会に認識され、かつ受容されるようになれば、「性同一性障害」という診断概念が過去のものとなっていくかもしれない。

と締めくくられています。

かといって私は、ホルモン止められないわw
本当は手術もしたいんだけど…その本当の理由は、
性別変更までしてしまわないと、世間では女性に認めてもらえないから。

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